国内のトラック大手メーカー、日野、いすゞ、三菱ふそう、UDトラックス。全体のシェア率はどのくらいなのか調査しました。 近年の各トラックメーカーの動向とメーカーごとの特徴を知りましょう。
トラックメーカーの動向まとめ
2012年~2016年の各トラックメーカーのシェアは以下のとおり。
2012年
1位:いすゞ(24,157台)
2位:日野(23,407台)
3位:三菱ふそう(12,912台)
4位:UDトラックス(8,756台)
2013年
1位:日野(27,023台)
2位:いすゞ(24,248台)
3位:三菱ふそう(12,721台)
4位:UDトラックス(8,945台)
2014年
1位:日野(32,005台)
2位:いすゞ(30,230台)
3位:三菱ふそう(15,069台)
4位:UDトラックス(10,809台)
2015年
1位:日野(33,293台)
2位:いすゞ(29,654台)
3位:三菱ふそう(15,608台)
4位:UDトラックス(10,766台)
2016年(1~7月)
1位:日野(19,701台)
2位:いすゞ(17,959台)
3位:三菱ふそう(8,918台)
4位:UDトラックス(5,792台)
※一般社団法人 日本自動車販売協会連合会によるデータ
データを見ると圧倒的なシェアを誇るのは、日野自動車といすゞ。2013年以降は、日野自動車が安定してトップシェアを維持しています。近年、UDトラックスは減少ぎみのようです。
メーカーごとの特徴
それぞれのトラックメーカーの特徴を見ていきましょう。
【第1位】日野自動車
国内トップシェアを誇る日野自動車。今年の7月時点でのシェア率を見ても、全体の約3割強を占めています。 小型2トンのデュトロや中型のレンジャー、25トンの大型プロフィアまで幅広いラインナップ。
エンジン馬力はトップクラスで、全国にディーラーが多くありアフターサービスが充実していることが人気の理由。故障も少ないため、メンテナンス費用が抑えられる一方、価格はお高めです。
【第2位】いすゞ
日野自動車に次いで、シェアを占めているいすゞは、トラックの価格が安いことで知られています。2トンクラスの小型エルフは国内でもトップシェアを占めており、中型ノフォーワードや大型ギガなど幅広いラインナップで、多くの中小企業で使われています。
メリットの一つとして、オートマチックのトラックもあるためオートマチック限定免許の人でも運転が可能。ただディーラーが全国的に少なく、故障が多いためにメンテナンスの費用が高くなりがちなのがネック。
【第3位】三菱ふそう
三菱ふそうトラックの特徴は、高トルクのエンジン。燃費がよく、長距離走行に適したトラックです。国内シェアは比較的少ないものの、世界的にはトップシェアを誇るメーカーでもあります。
世界初のデュアルクラッチ式AMT「DUONIC」は、2つのクラッチを瞬時に切り替えることができ、動力の伝達効率にすぐれています。デメリットとしては、メンテナンス費用が高めであること。
【第4位】UDトラックス(旧日産ディーゼル)
現在、大手トラックメーカーのボルボグループの傘下にあるUDトラックス。世界で初めて「尿素SCRシステム」をトラックに実用化。中型のコンドルや大型クオンはトラックの内装に高級感があることで人気があります。トラックの価格は比較的安いものの、エンジン音が大きいとか、故障しやすいという声も。
用途に合わせたトラックを選びましょう
大手トラックメーカーの国内シェアについてまとめましたが、どこのメーカーのトラックを持つかはかなりの程度、所属する会社によるかもしれません。メーカーごとに得意とするところは異なってくるので、ぜひ用途に適合するトラックを探してみてください。
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