バス以外から生まれたアートパーツたち

前回バスから生まれたアートパーツたちを紹介しましたが、
今回はバス以外から生まれたアートパーツを紹介します。

 

先人のアートトラッカーたちは
もともとトラック用パーツなんて存在していないころから
さまざまなクルマや他ジャンルの乗り物から着想を得て
それをトラック用に加工するなどしてトラックに
アートを施してきました。

その一端をここで紹介しましょう。

 

【レリーフ】
映画トラック野郎の主人公車である一番星号が
装着していることでも知られる鷲のレリーフ。
レリーフはもともと、家具や建築物などに使われていたもので
比較的大きいものを飾り付けるというその目的から
トラックに転用されたのではないかと言われています。
現在では最初からトラックに装着する用のレリーフも発売されています。

 

【ヘッドライト】
バスライトとおなじく、乗用車のヘッドライトをスワップする手法も
アートトラック業界では非常にメジャーです。
特に人気が高いのは日産セドリック・グロリアの330ライトと
同じく日産セドリック・グロリアのY30でしょう。
330ライトはどことなくバスライトに形状や雰囲気も似ていて
レトロアート車に装着されることが多いようです。
Y30は角目のシャープなフォルムで、
レトロモダンなアート車に装着されることが多いようです。

日産セドリック(Y30)

 

【コンボイミラー】
ここで言うコンボイミラーとは
沖縄のダンプなどが主に装着している
平面鏡のサイドミラーのことです。
もともとは米軍が沖縄に駐留していた時代に
米軍トラックから流用されたのが始まりで、
現在でも沖縄には装着しているトラックが多く存在します。

 

【スカGテール】
その名のとおり”スカイラインGT-R”のテールランプを
元ネタとしたテールランプです。丸型の中央部分が
ウインカーになっているのが特徴で、通常は3連で装着されます。
日本ボデーパーツをはじめ、さまざまなメーカーで販売されている
人気の高いテールランプです。

スカイライン(ヨンメリ)のリア回り

 

【チェリーテール】
かつて日産自動車が発売していたチェリーのクーペに採用されていた
丸型テールランプ。中央部に横一文字にウインカーが入っているのが特徴で、
その個性的な見た目から、他車と同じを嫌うトラッカーに好まれました。
本来横一文字になるウインカーをあえて斜めに装着する手法も
多くのアートトラックで見られます。

日産チェリー

 

 

【ヤンキーホーン】
ヤンキーとはアメリカ人のこと。
つまりアメリカのホーンという意味です。
もともとアメリカ軍の軍用トラックなどに
装着されていたものを日本のトラックに流用したのが始まりです。
今でもデルコレミーやハドレーなど、在米メーカーの
ホーンはデコトラから人気が高いです。

ヤンキーホーン

 

 

【ローレルウインカー】
ローレルウインカーはスワップウインカーとして人気が高く、
いまもスタイリッシュなウインカーの代表格として君臨しています。
ブタケツと呼ばれた2代目ローレル(C130)に装着されていたもので
現在でも復刻版が販売されていたりと不動の人気を誇っています。

 

これら以外にもトラックパーツをたどると
意外なルーツが見つかったりします。
バスパーツとともに探してみるのも面白いですよ。

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