こんにちは！トラック用品を販売している貨物堂です。
長距離のトラック運転手の方は、待機時間を調整しようと思うと、高速道路のパーキングエリアやサービスエリアではなく、目的地近くの路肩にとめておきたい…という気持ちがありますよね。
しかし駐禁をとられてしまうこともあるし…でも待機時間がまだまだあるから仮眠をとっておきたい…という状況はだれしも経験済みではないでしょうか。
今回は、トラックの駐車に関する法律をよく理解したうえで、駐禁をとられない方法、そして質の高い仮眠をとる方法もあわせてご紹介します。
路上駐車で仮眠すると違反？
路上駐車の定義
そもそも路上駐車とはどういう場合を指すのでしょうか。
道路交通法では「駐車」が以下のように定義されています。
車両等が客待ち、荷待ち、貨物の積卸し、故障その他の理由により継続的に停止すること(貨物の積卸しのための停止で5分を超えない時間内のもの及び人の乗降のための停止を除く)又は車両等が停止し、かつ、当該車両等の運転をする者がその車両等を離れて直ちに運転することができない状態にあることをいう
「道路交通法 第2条 第1項 第18号」より引用
路上駐車とは、公道で運転手が車内にいて、かつ車両などが継続的に停止すること、また、運転者が車両を離れて直ちに運転することができない状態にあることを指します。
上記から、以下は「駐車」とはみなされないことが分かりますね。
- 5分以内の貨物の積卸しのための停止
- 人の乗降のための停止
違反になる路上駐車
路上駐車は違反になる場合とそうでない場合があります。上記の法律をもとに、違反になる条件を整理してみました。
駐車禁止区域の道路での駐車
公道には、画像のような標識がたっている、駐車禁止区域があります。
駐車禁止の標識がある場所での駐車は、「乗り降りのための停止」や「貨物の積み降ろしのための停止で5分を超えないもの」を除き、運転手が車内にいても、短時間でも違法駐車となります。
例えば運転手が乗っていて、うとうとしている状態で駐車していても、駐車禁止の標識がある場所では違反と捉えられ、罰金となります。
なお、警察署に特別駐車許可をもらった車両であれば、禁止区域内でも駐車が認められるケースがあります。
法定駐車禁止場所での駐車
駐車禁止の標識が無い場合でも、安全上の観点から、駐車が禁止されているエリアがあります。
消火栓等から5メートル以内・横断歩道や交差点から5メートル以内・道路工事区域から5メートル以内・坂の頂上付近などが対象です。
トラック内での仮眠で駐禁をとられない場所
駐車禁止区域でない道路
先述の通り、駐車禁止区域では駐車は違反となりますが、逆に駐車禁止区域でないところでの路上駐車に関しては駐禁はとられません。
しかし、だからと言って何時間でも駐車して仮眠をとっていい、という訳ではなく、駐車禁止区域以外の道路も、同じ場所に12時間以上（夜間は8時間以上）駐車した場合は違反対象となります。
また、基本路上駐車はそうこうしている他の車両の障害になりうるので、自身の安全や他人の安全のためにも、できるだけ避けましょう。
トラックステーション
トラックステーションとは、トラックドライバー向けの休憩施設と運航管理センター等が合わさった複合施設を指します。
トラック専用のトラックステーションなら、入浴や食事、トイレ、仮眠ができ、心から安心して休みをとることができます。しかし、昨今は全国的にトラックステーションが減少傾向にあるようです。
コンビニ
郊外のコンビニは、トラック等大型車両が駐車できるスペースが多く設けられている店舗が多くあります。
また、一通りの買い物やトイレが24時間利用できることも、大きなメリットですね。
しかし、駐車場に限りがあることや、事故が多発しやすい場所出ることがデメリットとして挙げられます。
また他の買い物客の方も使用されるので、マナーを守って利用するようにしましょう。
高速道路のパーキングエリア・サービスエリア
高速道路のPA・SA・道の駅も、トラック用の大型駐車場が備えられ、仮眠をしても違反にならない場所です。なかにはシャワーが使用できる施設もあります。
ただ売店等は夜中になると閉まってしまうところが多いので、日中に買い物を済ませて、トラック内の冷温庫に保管しておきたいですね。
仮眠の質を高めるためのグッズを揃えよう
長距離運転＆長時間拘束のトラックドライバーにとって、仮眠の時間はかなり限られているため、その時間でいかに質の高い仮眠ができるのかが大切です。
揃えておきたい仮眠グッズをご紹介します。
仮眠カーテン
まずおすすめするのは仮眠カーテン！
仮眠をする際に、外の電飾やお日様等の光が車内にはいったりすると、安眠の妨げとなります。また外からの人の目が少しでも気になると、なかなか安眠に繋がりません。
そんなときに、トラックの大きな窓をぴしゃっと覆ってくれる、仮眠用のカーテンを備えておきましょう。
運転中は窓にかかってしまうと違反になるので注意が必要です。
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トラック用寝具
いつもの寝室で寝ることと、トラック内の限られた密閉スペースで寝ることは、環境はもちろん勤務中という気持ちの問題でも違うため、睡眠の質に差がでます。
だからこそ、「仮眠だから」と寝具をおざなりにせず、狭いスペースでも体を休められるようなマットや枕を選びましょう。
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