トラックのエアブレーキはどんな仕組み?

トラックのエアブレーキには、乗用車のブレーキと比べどんな特徴があるのでしょうか?今回はトラックのエアブレーキの仕組みや、注意点についてご紹介します。

目次

トラックのエアブレーキの仕組み

まず、エアブレーキの仕組みについてみていきましょう。一般的な乗用車では、油圧ブレーキが使われていますが、トラックではより強力な制動効果を得るため、エアブレーキが使われています。

圧縮空気を使ってブレーキをかける

街中でトラックやバスが停車する際、「プシュッ」と空気が抜ける音を聞いたことがあるかもしれません。あの音こそ、エアブレーキを使ったときの音。トラックのエアブレーキには、圧縮空気が使われています。

空気を圧縮する機械、コンプレッサー使って、エアタンクと呼ばれる空間で空気を圧縮。その圧縮した空気の力を使って、ブレーキをかける仕組みです。

エアブレーキの特徴

次に、エアブレーキの特徴をみていきましょう。トラックのエアブレーキには、油圧ブレーキと比べ、制動力が強い(ブレーキが効きやすい)特徴があります。乗用車より車体が大きいトラックでは、車を止めるのにより大きな力が必要です。強力な制動力をもつエアブレーキは、トラックのブレーキとして最適といえます。

エアブレーキの3つの注意点

トラックのエアブレーキを使う場合、いくつか注意するポイントがあります。安全運転につなげるために、注意点を確認しておきましょう。

1.急ブレーキに注意

まず注意するポイントは、「急ブレーキ」。エアブレーキは、乗用車の油圧ブレーキとおなじ感覚でブレーキを踏むと、ブレーキが効き過ぎてしまい、急ブレーキがかかってしまいます。

これは、エアブレーキの特徴でもある強い制動力が理由。とくに、荷物を積んでいない状態ではブレーキが強く効き過ぎ、急ブレーキの原因に。はじめてトラックのエアブレーキを使う場合は、ブレーキの感覚に慣れるまで注意が必要です。

2.エア切れに注意

次に注意したいのが、「エア切れ」。エアブレーキの仕組みでも紹介しましたが、トラックのエアブレーキには圧縮空気が使われています。この圧縮空気が、エアタンク内に十分溜まっていないと、ブレーキの効きが悪くなり、重大な事故につながってしまいます。トラックを運転するときは、エアメーターの残量に注意するように気をつけましょう。

3.バタ踏みに注意

エア切れの原因になる「バタ踏み」にも注意が必要です。バタ踏みとは、トラックのブレーキを頻繁に踏んだり離したりすることです。この作業を繰り返しおこなうと、その都度エアタンク内の空気が抜けてしまい、エア切れにつながってしまいます。ブレーキを頻繁に踏んでしまう癖がある人は、意識して注意するようにしましょう。

エアブレーキは足首で踏む

エアブレーキは、強い制動力に慣れるまで運転に戸惑ってしまいます。そんなときは、「足首で踏む感覚」、と覚えておきましょう。油圧ブレーキでは、「足全体で踏む感覚」でしたが、これではエアブレーキには力が強すぎます。足首を軽くひねるようにブレーキを踏むだけでエアブレーキには十分。トラックを運転する前に、一度試しておくとよいでしょう。

仕組みを知って慣れることが重要

トラックのエアブレーキには、乗用車の油圧ブレーキとはいくつか違いがあります。エアブレーキの仕組みを知ったうえで、徐々に運転に慣れていくことが安全運転につながります。

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