トラックの定期的なエンジンオイル交換は、絶対に欠かすことはできません。でもオイル交換は、いつのタイミングでおこなったらよいでしょうか。交換の必要性とメリットについてもまとめています。
オイル交換の時期とは
トラックの大きさによって、オイル交換の時期が異なります。小型・中型・大型トラックごとの目安をみてみましょう。
- 大型トラック=40,000km又は1年毎
- 中型トラック=30,000km又は1年毎
- 小型トラック=20,000km又は1年毎
トラックのオイル交換は、普通自動車(5,000km)に比べ、交換目安となる走行距離の値は大きくなります。また、トラックを走らせていなくてもオイルは酸化し劣化するため、走行距離に関係なく定期的なオイル交換が必要となります。
オイル交換の必要性
そもそもオイル交換をどうしておこなう必要性があるでしょうか?エンジンオイルはエンジンのなかを循環し、人間でたとえるなら血液のような働きをします。オイルには次の4つの働きがあり、オイル交換はとても必要です。
その1.洗浄
トラックのエンジン内部には、ピストンなどの摩擦によって金属摩耗粉(すす)がでます。オイルが新しくサラサラであれば、こうした異物をきれいに洗い流すことができます。しかしオイルがドロドロになると洗浄するどころか、さらにエンジンの摩耗を早めてしまうでしょう。
その2.潤滑
エンジンの内部では、クランクシャフト・カムシャフトが高速でピストン運動をおこなっています。このため、金属と金属が直接触れないようにオイルで膜をつくることが重要です。きれいなオイルで滑らかに動かすために、定期的なオイル交換を行いましょう。
その3.冷却
エンジンオイルの働きは、トラックのエンジン内部の熱を吸収し、熱をオイルパンと呼ばれる部分で放熱すること。エンジンオイルが劣化しすすなど不純物が多くなると、オイル本来の放熱性能が失われ、十分な冷却がおこなわれません。オイル交換を怠ると、エンジンのオーバーヒートの原因になるのです。
その4.気密
きれいなオイルがシャフトとシリンダーの隙間に入ることによって、より気密が上りエンジンの出力が向上します。トラックのオイル交換を怠ると、シリンダーの摩耗が激しくなり、気密性が下がり燃焼ガスが隙間から逃げ、エンジンの出力が低下します。
オイル交換のメリット
トラックのエンジンオイルを定期的に交換する最大のメリットは、「燃費の向上」です。エンジンがスムーズに動き、エンジンにかかる負担も少ないので、余分な燃料の消費がなくなります。
また、「冷却効果」が上がることから、長距離のトラック輸送などに起こりやすいオーバーヒートのトラブルが避けられます。さらに、エンジン内部で安定した燃焼がおこなわれるので「トラックの加速が向上」したり、エンジンの振動・ノイズが軽減されるでしょう。
トラックのメンテナンスをいつも心がける
オイル交換を適切におこなうことにより、トラックのエンジンは長持ちし、エンジンの故障や買い替えなどに関わるコストを削減できます。また、オイル以外でも、トラックの各パーツはどれも消耗品です。
定期的にトラックの不良個所がないかチェックして、新品なパーツに交換するなどしてメンテナンスをおこないましょう。貨物堂では、トラック用品を豊富に取り揃え、みなさまごのパーツ交換をサポート。ぜひ一度、充実のトラックアイテムをご覧ください。