トラックの運転席まわりは、普通自動車と比べて装置類など変わったものが付いています。トラックドライバーとして知っておきたい、運転席に関する豆知識をご紹介しますのでお役立てください。
豆知識1.運転席はなぜ高い位置にあるか
はじめてトラックの運転席に座るとビックリするのが、運転席の高さ。地面からドライバーの目の高さは、中型トラックが2.5メートル、普通自動車が1.2メートルになっています。では、なぜトラックの運転席は高い位置にあるでしょうか?答えは、「運転席のすぐ下にエンジンがあるから」。
エンジンがトラックの運転席の下にある理由
なぜエンジンが運転席の下に付いている構造になっているのでしょうか?それは、「できるだけ広い荷物の積載スペースを確保する」ためです。もし、バスのように後ろにエンジンを付けるなら、荷台のスペースは狭くなります。トラックの運転席を高い位置にすることによって、ドライバーからの視界を確保し、安全運転が可能になります。
豆知識2.トラックのメーター中央部の最新装置
トラックの運転席パネル中央部分には、トラックの安全運行を手助けする装置が搭載されています。
メーター中央部にある液晶画面
液晶画面には現在の運行情報や、異常を知らせる警告が表示されるようになっています。おもに4種類の画面を表示。(切り替え式)
※メーカーや車種によって搭載されていない場合あり。
- 通常表示:TRIPメーター・電圧メーター・時計
- 燃費表示:平均燃費メーター・瞬間燃費メーター
- 整備表示:オイル交換時期・ベルト交換時期などのお知らせ
- 故障表示:トラックの故障項目を知らせる
最新のTFT画面では、各種トラックの整備情報を表示してくれるので、整備をうっかり忘れることなく、故障を未然に防いでくれます。
豆知識3.その他の最新装置類について
上記以外にも、トラックの運転席まわりには特別な装置が搭載されています。
サイドビュー・バックアイモニター
左ウィンカーを入れるとトラック左側の映像が、バックギアを入れると後方の映像が切り替わり、運転席から視界をしっかり確保します。
車線逸脱警報装置
60キロ以上のスピードで、意図せず白線に近づくとディスプレイに警告ランプが表示されます。
ミリ波車間クルーズ
あらかじめ前方の車との車間距離(高速道路のとき)を画面で設定すると、その距離を保つためエンジン・補助ブレーキが自動でかかり、追突を防止します。
DPD堆積量スイッチ
DPDはトラックの排気ガス中のPM(粒子状物質)を浄化するためのもの。DPDフィルターにPMを集め、一定量堆積するとスイッチを押すように表示。DPD堆積スイッチを押すと、このフィルター内部でPMが完全燃焼されます。
自重計
トラックの積載重量を自動で測定して表示してくれます。大型トラックやダンプカーに乗車する際これがあれば、積載量オーバーで違反キップを切られる心配はありません。
いろんなアイテムで運転席をかっこよく
トラックの運転席まわりはコックピットのようで、みなさん自身の空間です。トラックの運転席に座っている時間は、他のどこにいる時間よりも長いという人もいることでしょう。そんな自分の運転席という空間をいろんなアイテムでかっこよくしてみませんか。
貨物堂では、インパネまわりや座席まわり、また室内カーテンなど豊富な種類のアイテムを扱っています。この機会に運転席をかっこよく飾ってみましょう。