タイヤはトラックで唯一路面に接地する箇所。ふさわしいタイヤ選びで、トラックの運転に大きな差が。今回はトラックのタイヤの種類をできるだけたくさんご紹介します。自分のトラックに合ったタイヤを探しましょう。
タイヤ選びの重要性
タイヤはトラックの「重量を支え」「衝撃を吸収し」「走る・止る・曲がる」という基本動作に関係してきます。トラックのタイヤ選び一つで、この3要素に大きく影響することに。この違いは、トラックの燃費やパンクなど、経済性や安全性にも関係し大変重要です。
トラックのタイヤの種類
トラックのタイヤを4種類、特徴とあわせてご紹介します。
チューブタイヤ
タイヤ内部に空気を入れるチューブが入っており、昔のトラックのタイヤのほとんどはこのタイプでした。
◆特徴
- チューブの力である程度重量を支えるため、超大型トラックで使用
- タイヤやホイールが少々破損しても、チューブが無事なら走行可能
- チューブの空気圧を下げることで、悪路の走行がしやすい
チューブレスタイヤ
名前のとおり、タイヤの中に空気を入れるチューブがありません。その代わり、タイヤ内面にインナーライナーというゴムシートが貼り付けられ、空気漏れを防いでいます。
◆特徴
- タイヤがパンクしても、急速に空気が抜けない
- タイヤ内部の空気がリムに直接触れているので、放熱効果が高くタイヤの温度が下がりやすい
バイアスタイヤ
カーカス(タイヤの骨格)を斜めに配置させ、同じ斜め方向ではねじれが発生するため、互い違いに逆方向に重ね、それをブレーカーで締め付けた構造になっています。
◆特徴
- 振動が少なく乗り心地がよい
ラジアルタイヤ
カーカス(タイヤの骨格)がタイヤ中心から放射状に配置され、それをベルトで締めつけた構造になっています。
◆特徴
- グリップが良く、操縦性に優れている
- 路面抵抗が少なく、燃費に優れている
- タイヤの発熱が少ない
トレッドパターンの種類
トラックタイヤにはトレッドパターンと呼ばれる模様があり、模様の形状で走りに影響が出ます。ドライバーの方はぜひ覚えておきましょう。
リブ型
良路(舗装道)走行に最も適したパターン。タイヤには円周方向に平行して縦溝模様が刻まれています。
◆特徴
- 直進の安定性が高い
- 排水性に優れている
- 路面との摩擦抵抗が少ない
ラグ型
悪路走行に適したパターン。タイヤには左右横方向に溝模様が深く刻んであります。
◆特徴
- 駆動・制動力が高い
リブラグ型
良路・悪路両方の走行に適したパターン。タイヤにはリブとラグ、両方の模様が刻まれています。
◆特徴
- リブ型・ラグ型の両性能を兼ねそろえ汎用性が広い
- 主に近距離輸送トラックに利用される
ブロック型
雪道や悪路に適したパターン。名前のとおり、タイヤはブロックパターン模様になっています。
◆特徴
- 駆動・制動力が高い
- 夏道・雪道両方(オールシーズン)で利用可能なタイヤ
スタッドレス型
アイスバーンなど寒冷地に適したパターン。タイヤには細かい切り込み模様がたくさん入っていて排水効果に優れています。
◆特徴
- 氷雪上で高いグリップ力と排水力を発揮
- アイスバーン上でのブレーキ効果を高め、トラックのスリップ事故の防止につながる
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