トラックの違法改造はどういうもの?

トラックの違法改造例をご紹介します。これを知らないと、おもわぬ罰金や事故につながってことも。「なにがどう違反しているのか」、その理由を詳しく見ていきましょう。

目次

トラックを違法改造するとどうなるの?

トラックの改造などに関しては、道路運送車両法という法律によってしっかりと規定されています。違反した場合、「6ヶ月以下の懲役、または30万円以下の罰金」に処せられるので要注意!この法律は、安全性の確保や公害の防止を目的に作られたものです。それを守らずに運転していると、あなたや、あなたの身の周りの人にまで危害がおよんでしまうかもしれません。興味がある方は全日本トラック協会発行の啓発チラシをご覧ください

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トラックの違法改造例

どのようなトラックの改造が違法改造にあたるのでしょうか。ここでは5つの違法改造例をご紹介します。

1.窓ガラスへの装飾版の取り付け

フロントガラスの下部に、着色があるトラックを見たことがありませんか?これは装飾版といい、路面からのヘッドライトの照り返しが目に入らないために付けられているものです。よく見慣れた改造ですが、実はこれも法律違反。トラックは車高が高く、死角が多い作りになっています。そのため、フロントガラスの下部を覆う装飾は危険な改造とされ、法律で禁止されているのです。

2.荷台さし枠の取り付け

さし枠とは、荷台の側面にとりつける板状のパーツで、これを取り付けることで荷物の積載量を増やすことが可能となりますが、この改造もNG!さし枠をつけることで、過積載となる危険性があるからです。過積載状態のトラックは非常に危険で、車体を停止させるのに時間がかかりますし、カーブでは横転のリスクも高まります。予期せぬ事故を防ぐため、さし枠は設置しないように気をつけましょう。

3.リアバンパの取り外し

トラックは車高が高く、後方下部は大きくあいた構造になっています。ここに後続車が入り込んでしまうと、重大な事故にまで発展してしまうこともあるため非常に危険。そのような事故を防ぐため、トラックにはリアバンパの装着が義務付けられています。ですが、そのリアバンパを切除したり、取り外しているような改造も見受けられます。もちろん、これも法律違反ですので、リアバンパは取り外さないようにしてください。

4.スピードリミッターの取り外し

最大積載量の多いトラックやダンプカーには、スピードリミッターという装置がついています。これは、重量のある大型車はスピードがでると非常に止まりにくいため、時速90キロ以上が出ないよう制御している装置です。この装置の装着も、法律でしっかり義務付けられています。なるべく早く届けたいと思う気持ちはわかりますが、スピードリミッターを外すような改造も法律違反です。法律も速度もしっかり守って、安全運転をしましょう。

5.排気管の開口方向が横向き

トラックの横を歩いていると、排気の風を感じることはありませんか?これは、排気管の開口方向が横を向いているからなのですが、実はこれも法律違反。歩行者に排気ガスが直接あたることを防ぐため、トラックの排気口は車両後方向きでないといけません。なにげなく見過ごしている改造かもしれませんが、法律はこんな範囲まで規定しています。

法律を守った安全安心なトラックを!

いかがでしたか?身近な改造が違法にあたり、驚かれている方もいるかもしれません。ここでは装飾版から排気口の向きまで、さまざまな改造例をご紹介しましたが、他にも違法とされる改造例はたくさんあります。

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