トラックのバッテリーがもしも突然上がってしまったとき、どう対処したらよいでしょうか?バッテリーの応急処置の方法や日頃の点検方法など、バッテリーに関する情報をまとめました。
バッテリーが上がったときの応急処置
トラックのバッテリーは、寒い日やライトの点けっぱなし、久しぶりにエンジンを回したときに上がることがあります。そのときの応急処置を順番にみていきましょう。
STEP1.本当にバッテリーが問題なのか確認
トラックのキーを回したときに、セルモーターの状態を確認してください。セルモーターが回っていなかったり、弱々しく回る場合はバッテリー上がり。もしセルモーターが問題なく回っていればバッテリー以外が問題の可能性が高いです。
STEP2.救助トラックを呼ぶ
トラックのバッテリーは12V×2個(24V)になっています。救助車も同じ24Vのトラックを呼びましょう。24V用のブースターケーブルを必ず用意します。
STEP3.ジャンピングスタートの手順
救助トラックのエンジンはかけた状態で以下の手順でおこないましょう。
- ケーブル(赤色)を救助トラックのバッテリーのプラス(バッテリーどうしがつながっていない方)に繋げる。
- 1の反対側のケーブルを故障トラックのバッテリーのプラス(バッテリーどうしがつながっていない方)に繋げる。
- ケーブル(黒色)を救助トラックのバッテリーのマイナス(バッテリーどうしがつながっていない方)に繋げる。
- 3の反対側のケーブルを故障トラックのバッテリーのマイナス(バッテリーどうしがつながっていない方)に繋げる。
- 故障トラックのエンジンキーを回す。
- エンジンがかかったら、ケーブルを反対の手順4→3→2→1で外す。
STEP4.エンジンがかかった後は
エンジンが始動したら安心してエンジンをすぐに切るのは厳禁。トラックを走らせなければバッテリーは充電されません。できれば1時間以上は近所を走りましょう。それでも同じ症状であれば、バッテリーの交換になります。
バッテリーの寿命ってどれくらい?
バッテリーの寿命はトラックの使い方によって変わりますが、普通は3~5年です。逆にあまり走らせなかったり、夜間走行が多いと2年以下で交換時期がきます。以下のような症状が出始めたら早めの交換をおすすめします。
(寿命が近い症状の例)
- ライトの明かりが暗い
- パワーウィンドウの開閉が遅い
- セルモーターのかかりが遅い
- バッテリーの液漏れや粉吹き
日ごろからのバッテリー点検方法
バッテリーをこまめに点検することにより、より寿命を延ばすことができます。
- バッテリー本体から液漏れしていないか。本体の側・底面のヒビ割れ、上面のキャップからの液漏れを確認します。
- バッテリー液は適切な量入っているか。UPPER LEVEL/LOWER LEVELの真ん中にあるかチェック。
- 電圧は12.6V以上あるか。バッテリーテスターを使えば簡単に測れます。
バッテリーは必ず交換時期がきます
どれだけメンテナンスしても、バッテリーは消耗品。必ず交換時期がきます。「バッテリーが弱ってきたな」と感じたら、できるだけすぐに交換するようにしましょう。
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