トラックドライバーの雪道走行対策と注意点を解説!

2022年から2023年にかけての冬は、例年と比べてかなり激しい寒波の予報がでており、政府からも不要不急の外出を控えることが発表されるほど。寒波による積雪で、道路状況の危険度は高まっています。

現在12月ですが、これからの1月~2月はまさに冬本番の寒さで道路状況はさらに危険な状態に。

そこで、トラックドライバーが気を付けたい雪道対策をまとめてみました。安全に走行し、命と荷物を守れるよう次のポイントに気を付けましょう。

目次

雪道の危険ポイント

凍った道の上でのスリップ

道路が凍り雪や氷におおわれると、タイヤとの摩擦係数が下がり、タイヤが滑ってスリップしたり、ブレーキ・ハンドル操作が思った通りにきかない場合があります。

結果、玉突き事故等、大事故につながるケースが後を絶ちません。

特に、上下から冷やされる橋の上や、日陰になっているトンネルの出入り口等は道路が凍ってアイスバーン状態になっている可能性が高いため、特に気を付けましょう。

ホワイトアウト

「ホワイトアウト」とは、視界が白一色になり、道路の識別もできず何も見えない状態に陥ることです。

もし猛吹雪の中ホワイトアウトに遭遇してしまったり、視程が悪くなった場合は以下に注意しましょう。

  • 必ずライトを点灯する
  • スピードを下げ、車間距離を空ける
  • 休憩所が近くにある場合は、ホワイトアウトが弱まるまで運転しない

また、ホワイトアウトは大型車の追い越しによる雪煙でも一瞬で起こることがあります。

雪道では、いつ視界が悪くなるか予測できないので、常に安全速度で運転し、無理な追い越し等はやめましょう。

スタック

「スタック」とは、積雪に車のタイヤがはまってしまうことで、アクセルを踏んでもタイヤが空転し、車体が動かせなくなることを指します。

一度はまってしまうと最悪の場合レッカー車でけん引しなければ動かせず、道路の渋滞を引き起こしますので、事前の準備をして避けたい現象です。

毎日の天気予報や道路状況のチェックを大切に

大雪の場合は、各高速道路等で通行止めをはじめとした規制がかかります。

気象庁や国土交通省の気象情報・道路交通情報を事前に確認をしておくことで、事故の可能性の高い雪道を避けて通行し、事故をおこしたり巻き込まれたりすることを避けましょう。

「気象庁」最新の気象データ>雪の状況

雪道対策グッズを装着しよう

スリップやスタック等を防ぐために、雪道対策のトラック用グッズをご紹介します。

冬用タイヤ

スタッドレスタイヤを装着せず、事故や立ち往生などで交通渋滞を引き起こした場合、運送事業者が処分の対象となるほど、冬用タイヤの装着は義務化されています。

新品でなく去年からのスタッドレスタイヤを使用する際には、タイヤの溝の深さが新品時の50%以上あることを確認してから出発してください。

また冬用タイヤを装着する場合は、全車輪に装着しましょう。前後左右でタイヤの種類が異なると挙動が安定せず危険です。

 

タイヤチェーン

雪道でのスリップなどを防ぐタイヤチェーン。冬のトラックドライバー必須のアイテムと言えるでしょう。

タイヤチェーンは大きく分けて3種類あり、性能や値段、装着のしやすさでそれぞれ特徴があります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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大雪特別警報や緊急発表があった場合は、チェーン規制がかかる場合があります。チェーン規制がかかると、タイヤチェーンを付けていないと通行できなくなりますので、事前のチェーンの準備を怠らないようにしましょう。

凍結防止用のウインドウォッシャー液

「通常の窓洗浄噴射装置を使用したら、一瞬で窓が凍った…」なんて経験がありませんか?冬は凍結防止のウィンドウォッシャー液を使うようにしましょう。

貨物堂が取り扱うウィンドウォッシャー液は、原液で使用すると-40℃まで凍結しません。

こちらのページから購入できます。

トラック用品貨物堂ネットストア
トラック用品貨物堂ネットストア / 寒冷地用 ウインドウォッシャー液 -40℃ 2L|6886348 寒冷地用ウインドウォッシャー液-40℃2L【製品特徴】冬期の寒冷地用として開発されたウインドウォッシャー液です。原液で使用すると-40℃まで凍結しません。ワイパーブレード...

スコップや雪かき道具

スコップや手袋、長靴などの雪かき道具は一式準備しておきましょう。

出勤時や休憩後、乗車の際に一通り雪下ろしをして乗ることで走行中に屋根の雪がフロントガラスに落下して視界をふさぐことを防ぐことができます。

無理な輸送を強要されたら「荷主勧告制度」を

どれだけ十分な準備をしても、急なホワイトアウトや突然の大雪など、不測の事態に見舞われることもあるでしょう。そんな時、上司に「仕事だから」と言われ、危険な猛吹雪の中、無理に走行してしまうと、最悪の場合命の危険に関わります。

そのような事態を防ぐため、従業員に対して危険な仕事をさせてしまう事業者へ勧告がでる制度、「荷主勧告制度」を利用しましょう。

「荷主勧告制度」とは、過積載運行や過労運転防止措置義務違反等の違反行為に対し行政処分を行う場合に、当該荷主に起因するものと認められるときは、荷主に対して是正措置を勧告し、荷主名等を公表することで、違反行為の再発防止を図る制度です。

トラックドライバーが危険と判断して走行を中止しようとしても、発注者から無理に輸送を強要された場合は、「輸送の安全確保義務違反を招くおそれのある異常気象時など、安全な運行の確保が困難な状況で運行を強要するような行為」に値するため、その場合は「荷主勧告制度」を利用して窓口へ問合せをしましょう。

雪道の走行には注意

冬の道路には危険が散らばっています。

先述した、スリップやスタック、ホワイトアウトによる視界不良等で、重大な事故を引き起こしたり、他車を巻き込んでしまわないよう、事前の準備をしっかり行いましょう。

仕事と荷物も大事ですが、ドライバーの命が一番大事です。

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