トラックの架装の種類と特徴をまとめました

トラックなどに積載されている装備「架装(かそう)」。どんな種類があるのでしょうか?トラック架装物の種類とそれぞれの特徴をみてみましょう。

目次

架装トラックとは

架装トラックとはなんでしょうか。架装トラックとは、積載する貨物に合わせてトラックが特殊(改造した)荷台になっているものです。トラックのほぼ全ての種類は架装トラックといえるでしょう。

作業車系架装トラック

作業現場で活躍している架装トラックをまとめました。

【クレーン車】

クレーン車には、移動式クレーン車とラフタークレーン車があります。ラフタークレーン車は10トンから70トンまでの大型の荷物が吊り下げ可能。可動範囲も360度あるので、荷物をさまざまな位置に積み下ろしできるようになっています。

【高所作業車】

業界では一般的に「カゴ車」と呼ばれ、電柱や電線の作業で活躍します。作業員がカゴに入り、レバーでクレーンの高さや角度などを自由に操作することが可能です。高所作業車の箱の高さが10メートル以上の高さに達する場合、特別な資格が必要となります。

【道路維持作業車】

道路上に落ちている落下物などを収集する架装トラックです。安全に作業をおこなえるよう、標識装置や追突緩衝装置を装備しています。

【標識車】

標識車は道路上で後方から近づく車両に安全を知らせるための架装トラックです。荷台に取り付けられた標識装置で作業中や事故などの情報を知らせます。

販売系架装トラック

移動式の販売架装トラックなどをまとめました。

【厨房搭載車】

トラックの中に厨房室を搭載。冷蔵庫・オーブンレンジ・ガスボンベ・汚水の洗浄タンクを装備し何でも調理できます。快適な室内を保つため冷暖房付きで、ボディは断熱になっています。

【食品販売車】

アイスクリームやクレープなどを販売するのによく見かける架装車です。ボディーの側面に小窓があり、室内には冷凍・冷蔵庫などが完備されています。

救助系架装トラック

災害などの緊急時にわたしたちの生活を助ける架装トラックをまとめました。

【電源車】

災害現場で停電になったときに出動。荷台には大小の電池を搭載し、被災地域に電気を供給します。

【照明車】

夜間の作業現場を明るく照らすために活躍します。荷台には電動ポールを搭載し、数十メートルの高さまで延ばせ、遠くまで明かりを照らすことが可能です。

【電波中継車】

道路

一時的に携帯電話の利用が増え、電波障害が発生しそうなときに使われます。またスポーツなどの中継車としても利用。

【給水ポンプ車】

主に飲料水を被災地に届けるために作られた架装トラック。ポンプを動作させるための電源装置、水を取り出す際に水圧を一定に保つためのバルブが、備えられています。また直接タンクから飲料水がくめるよう蛇口が複数取り付けられているタイプもあり、現場の必要に応じた給水トラックが使われています。

架装トラックはたくさんの種類があります

今回取り上げた架装トラック以外にも、ミキサー車やタンクローリー車など架装車は他にもたくさんあります。それぞれの特徴や用途を調べてみるのも楽しいでしょう。

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