ドライバーにとってトラックの平均燃費は気になるもの。トラックの燃費は、車体の性能だけでなく、メンテナンスや運転の仕方でも変わってきます。今回は、トラックの燃費事情について見ていきましょう。
ずばりトラックの平均燃費は?
大型トラック(25トン)の平均燃費は、1リットル当たり4.05キロメートルと、一般的な乗用車に比べかなり低い値となっています。これは車体の重量が大きいことや、荷物を多く積んで走行するのが大きな理由です。車種による変動はありますが、大きな差はないため、「トラックの平均燃費は約4キロ」と覚えておきましょう。
【メーカー】【シリーズ】【平均燃費】
- 日野自動車 プロティア 4.03km/L
- いすゞ自動車 ギガ 4.06km/L
- UDトラック クオン 4.05km/L
※国土交通省データより 平成24年3月
燃費向上につながる2つのポイント
トラックの燃費を向上させるポイントにはどんなものがあるのでしょうか。ポイントとなるのが、「メンテナンス」と「運転技術」です。それぞれのポイントごとに、具体的な燃費向上方法を見ていきましょう。
ポイント1.メンテナンス
メンテナンスは、トラックの燃費性能を下げないための重要なポイントです。エンジンなどのメンテナンスを怠ると、備品に負荷がかかり燃費が下がってしまいます。余分なガソリンを消費しないためにも、メンテナンス方法を覚えておきましょう。
エンジンオイル
エンジンは燃費性能を左右する心臓部。なかでもエンジンオイルの点検はもっとも重要なポントです。エンジンオイルを定期的に交換しないと、エンジンの摩耗につながり、燃費性能がどんどんと低下。アクセルが重く感じる場合や、モーター音に変化を感じた場合は、早めにエンジンオイルの交換をおこないましょう。
タイヤの空気圧
タイヤの空気圧もトラックの燃費に関係します。空気圧が下がると、タイヤが転がる際の抵抗が低下。この抵抗の低下は、走行中の車体バランスを悪くしてしまい、燃費の悪い走りにつながってしまいます。また、タイヤの空気圧が低下すると、バーストの原因にもなるため、定期的な空気圧チェックが大切です。
余分な荷物を積まない
トラックの荷物には、積載重量の基準が定められています。この基準を守ることは大前提ですが、それ以外にも運転席内などに無駄な荷物を積まないことも、燃費向上のポイントです。小さな荷物も、数が多くなると思いがけない重さになってしまいます。燃費向上のためにも、一度トラックに積んである荷物の点検をしてみましょう。
ポイント2.運転技術
トラックの運転技術も燃費向上につながります。運転技術は、ドライバーのクセに起因することが多いため、一度自分の走るクセを見直してみましょう。
急発進・急停車
急発進と急停車は、トラックのエンジンなどに大きな負荷がかかり、余分な燃料を消費することになります。また、タイヤの摩耗や空気圧の低下を早める点も燃費向上にはマイナスです。発進や停車時は、車体に優しいアクセルワークを心掛けましょう。
アイドリング状態を減らす
長時間のアイドリングは、無駄な燃料を使ってしまう大きな原因です。トラックの運転は長時間になるため、車内での休憩や仮眠をとるケース多くなりますが、過度なアイドリングは禁物。仮眠スペースを快適に保つアイテムを活用して、できるだけアイドリング状態を少なくする工夫をしましょう。
スピードの出し過ぎ
スピードの出し過ぎは、トラックにかかる空気抵抗を強めるため、余分なエネルギーを使うことにつながります。このエネルギーを補うために使われる燃料が、燃費を悪くさせる原因に。スピードを出し過ぎる傾向があると感じるドライバーは、スピード計をこまめに確認するなどして、安全運転を心掛けましょう。
日頃のメンテナンスや運転をチェックして燃費向上に
トラックの平均燃費は約4キロと、一般車に比べ低い値です。定期的なメンテナンスや、運転時のクセを見直すことで、燃費性能は高まります。余分な燃料を使うことなく、トラックにやさしい運転を維持できるよう、今回ご紹介したポイントを一度見直してみましょう。
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