トラックドライバーはいつも安全運行する社会的な責任があります。そのため、安全運行用品は必要不可欠です。ここでは、どのような道具をそろえればよいのかをご紹介します。
点検ハンマー
点検ハンマーは金槌とは違い、頭が小さく柄が非常に長い形をしたハンマーです。運行前の点検には必要不可欠な道具です。トラックの安全運行で重要な点検項目はトラックの足回りです。点検ハンマーを使って3つの項目を点検してください。
点検項目1.タイヤの空気圧
空気が正常に入っていると、叩いたと同時にポーンという音と、勢いよく跳ね返る感触が伝わります。毎日点検していると音や感触で覚えてくるので、高価なエアゲージは不要になります。
点検目2.クリップナットの緩み
指をナット打面の反対側に当て、点検ハンマーで叩きます。締め付けが正常であれば、指に振動はまったく伝わりません。
点検目3 .タイヤ溝の異物除去
タイヤの溝に挟まった石や異物を、点検ハンマーの尖った部分で除去してください。
積載品表示プレート
積載品表示プレートは、危険物・毒物・高圧ガスを積載されていることを表示する、トラック安全運行に必要なもの。表示は義務付けられていて、車検時も表示プレートがなければ通りません。表示プレートを専用ホルダーに入れ、トラック後部に取り付ける方法か、表示ステッカー(シール)をトラック後部に貼る方法があります。
ブースターケーブル
バッテリーが上がった時に必要なのが、ブースターケーブル。万が一のバッテリー上がりのトラブルに備え、いつも携帯されることをおすすめします。必ずバッテリー規格(V・A)を確認の上で購入してください。
タイヤ止め
停車・駐車中トラックの安全に必要な道具は、タイヤ止めです。タイヤ止めをしているかいないかで、その物流会社の安全運行管理への意識の違いがはかれます。
傾斜地の駐停車は必ずタイヤ止めをしてください。突然サイドブレーキが下がったりする場合が考えられるからです。また駐停車中もらい事故に遭った場合も、タイヤ止めがあるならトラックは簡単に動くことはありません。
時々トラック前輪の前側しかタイヤ止めをしない方を見かけます。前方から追突された場合、簡単にタイヤ止めが外れるので危険です。必ず車輪の前後を挟み込む2個1組のタイヤ止めをおすすめします。
赤旗・制限灯
赤旗や制限灯は、積載制限を超える場合に必ず取り付けが義務付けられています。昼間は赤い旗、夜間は制限灯と、それぞれ見やすいところに取り付けます。赤旗とLED制限灯がセットになっているものがあり、たいへん便利です。
非常用携行品
もしもの非常事態に役立つのが、非常用携行品です。まず「ハンドルセキュリティロック」外から見やすい位置に取り付けることで、視覚的効果があり防犯に役立ちます。暗証ダイヤルタイプを選べば、鍵の紛失の心配はありません。
「三角停止板」は高速道路上でやむなく駐停車する際に、設置が義務付けられています。折りたたみ式でコンパクトにできるものもあり収納がたいへん便利です。そのほか「脱出用ワンタッチタイヤチェーン」「非常信号灯」など、さまざま道具があります。
そろえて良かった!安全運行のための道具
トラック運行には、さまざまなトラブルが発生することが想定されます。万が一に備えて、安全運行のための道具をそろえておくと安心です。安全運行の道具は、日々進化しています。使いにくいもの、すでに使えなくなったものなどをずっとトラックに積んだままになっていませんか?
貨物堂ではトラック関連の道具を紹介しています。もちろん、ここで取り上げた安全運行のための道具も扱っていますので、ぜひみなさんの気に入った道具を探してみてください。