トラックの車検は、乗用車と比べ有効期間や費用の相場に違いがあります。今回はトラック車検の有効期間と、気になる費用相場について、シミュレーションをまじえてご紹介します。
トラック車検の有効期間は?
まず、トラック車検の有効期間を見ていきましょう。トラックの車検は、トラックの重量によって、有効期間が次のように定められています。
- 【8トン未満】初回2年 それ以降は1年
- 【8トン以上】初回から1年
一般の乗用車に比べ、有効期間が短くなっているので、車検の期日をしっかり確認しておくことが大切です。車検の有効期間は、トラックの車検証や、フロントガラスに貼られているステッカー(車検標章)で確認するようにしましょう。
トラック車検の費用は2種類に分かれている
トラック車検の費用相場について見ていきましょう。トラックの車検の費用は、2種類の項目に分けることができます。
1.法定費用
法定費用とは、トラックの車検をおこなう際に、あらかじめ国で定められた費用のことをいいます。法定費用は全国どこで車検をおこなっても変わることがなく、定められた額をきちんと払わなければなりません。
2.点検整備費用
車検の費用は、業者によって価格が違うことがあります。それは、この点検整備費用の値段が、業者によって違うため。点検整備費用とは、車検時にトラックの点検や、整備をおこなう際に発生する費用のことをいいます。点検をするための基本料金に加え、交換や修理が必要な場合は、工賃や部品代もこれに含まれます。
重量別にトラックの車検費用をシミュレーション
実際にトラックの車検をすると、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?点検整備費用は価格が変動するため、今回は法定費用にしぼって、10トン・20トン、それぞれのトラックを例にシミュレーションしてみましょう。
法定費用は3つの内訳に分かれる
シミュレーションをする前に、法定費用には3つの内訳があることを覚えておきましょう。
- 【申請手数料】・・・申請をおこなう際に必要な手数料
- 【自動車重量税】・・・トラックの重量区分ごとに定められた重量税
- 【自賠責保険】・・・加入が義務づけられた自賠責保険料
それぞれの内訳は、年数や重量によってこまかく金額が定められています。車検の費用をシミュレーションするときは、自分のトラックの年数や重量がどこに区分されているか、あらかじめ確認しておくようにしましょう。
【10トントラック・車検1年目】
最初のシミュレーションは、10トントラック・車検1年目の法定費用です。申請手数料は通常1,500円ですが、車検1年目は新規登録料として700円高い、2,200円となります。重量税は、11トンまでの区分料金である30,800円。自賠責保険は、12ヵ月として、32,630円で計算しました。法定費用の合計金額は、65,630円となり、これに価格が変動する点検整備費用を足したものが車検費用となります。
- 【申請手数料】2,200円
- 【自動車重量税】30,800円
- 【自賠責保険】32,630円(12ヵ月) 【合計】65,630円+点検整備費用
【20トントラック・車検2年目】
次に、20トントラック・車検2年目の法定費用を見ていきましょう。申請手数料は2年目以降なので1,500+円となります。重量税は21トンまでの区分料金、58,800円。自賠責保険は10トンと同様12ヵ月の料金、32,630円に設定しました。合計金額は92,930円と、やはり重量が重くなる分、法定費用も高くなります。車検費用は、自動車重量税で大きく変動することを覚えておきましょう。
- 【申請手数料】1,500円
- 【自動車重量税】58,800円
- 【自賠責保険】32,630円(12ヵ月) 【合計】92,930円+点検整備費用
安心して運転するためにきちんとした車検を
車検期間や費用のシミュレーションはいかがでしたか?車検は費用が掛かるため、あらかじめ期間や費用を確認しておくことが大切です。トラックを安心して運転するためにも、きちんと車検を受けるよう日頃から備えておきましょう。
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