デザインが豊富なトラック用カーテンにおいて、金華山は今も変わらぬ人気を集めています。金華山といえば、かつてはデコトラ御用達品でしたが、今では落ち着いたインテリアアイテムとしても欠かせない存在となっています。
金華山って何のこと?
名前からして豪華絢爛といった感じの金華山ですが、正式には「金華山織り」という装飾用生地のことを意味します。金糸や銀糸でつやのあるビロードを表現したもので、ゴージャスなルックスにふさわしく、着物の帯や応接間のソファの生地などに使われてきました。
その名称ですが、刺繍のデザインが山の連なりをイメージさせることで、単に豪華さを感じさせる名称として「金華山」と名付けられたのではないかという説があります。いずれにしても、名前通りのイメージだといえるでしょう。
金華山とトラックの関係
金華山はトラックの内装としてもおなじみで、爆発的に流行したのは70年代の半ば。有名な邦画、『トラック野郎』の人気とともに流行したのです。これがデコトラブームの火付け役となって、派手な電飾と共にゴージャスなインテリアとして金華山が取り入れられました。
カーテン、シートカバー、小物アクセサリーなど、あらゆるものがターゲットになったものです。当初の金華山は模様(柄)に派手さがあるものが中心でしたが、今では同じ金華山でもモノクローム(単色)のビロード地など、落ち着いたカラーのものにも人気が集まっています。
金華山ブームの再燃と見直される魅力
先に述べましたとおり、最初のブームからすでに40年が経過しているということもあって、金華山のファンはどちらかというと年齢層の高いトラックドライバーが中心でした。それが原点回帰の時流に乗って、今また若いドライバーの間にもファンが増えています。
デザインのバリエーションが豊富なことから、導入しやすいということで気楽にトライされているようです。いろんなスタイルが流行っては消えていく中で、金華山は登場以来、世代交代を重ねながら不動の人気を保ち続けているというのも納得できるでしょう。
豊富なバリエーション
豪華絢爛な織り柄だけが金華山とは限りません。プレーンな無地のものもあります。しかしそこは金華山、決して平板な印象とはなりません。その秘密は金華山の特徴である繊細なビロード地が作り出す深い陰影。真っ赤なカーテンであっても、光沢の中に深い影を作り出しますので、意外と落ち着いた雰囲気になるのに気づかれることでしょう。
装飾美の追及
実際のところ、高級な金華山生地ほど繊細な織りとなっているため、耐久性の面では劣ることになります。しかし、それこそが金華山の価値です。耐久性は二の次で、あくまでも装飾美を第一に求めるところにトラックドライバーの心意気があるといえるでしょう。
身近なアイテムで金華山にチャレンジしましょう
金華山にトライしたいけれど「車内ではどのように見えるのか」「もしかしたら浮いてしまうのでは」という方も多いはずです。今ひとつイメージがわかない場合は、まずはカーテン類から試してみてはいかがでしょうか?金華山の光沢の特徴のおかげで、意外とスッキリ溶け込むでしょう。
金華山の歴史はトラックインテリアの歴史でもあります。貨物堂では、金華山のアイテムを豊富に取り揃えているので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?